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放課後―――……
私は部室へと向かっていた。
(…400…かぁ……)
私は悩んでいた。
(私に400なんてできるのかなぁ……)
力の400を見たことがあるけれど、絶対にあんなの私にはムリだと思ってた。
そんな400ができる力を私は凄く尊敬していたのだけど、それを私がするの?
いや……それはムリでしょ。
だけど返事はしないといけない。
(…力に…ちょっと相談してみようかな……)
そんなことを考えながら、ブツブツ廊下を歩いていると後ろから声をかけられた。
祐「今から部活…か?」
振り返るとそこには祐がいた。
愛「…あ…うん……」
放課後ということもあって、廊下にはたくさんの生徒が行き交っている。
そして、私達二人を見る視線は相変わらずだ。
一年の時のクラスマッチで、体育館で倒れた私を祐が抱きかかえていったあの日から、祐と一緒にいるとやたら視線を感じる。
愛「…あ…私、忘れもの…」
思い立ったように私は言った。
祐「そっか…じゃ、また後でな……」
祐は笑顔でその場を去っていった。
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