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翔「やっと出て来たかっ」
部室で着替えを済ませ外へ出ると、翔先輩が壁に寄りかかって私を待っていた。
愛「あれ?翔先輩、何してるんですか?」
翔「おまえに客人。」
そういうと、親指でその人を指した。
そこには、少し身長が伸びたショートカットの懐かしい女の子が立っていた。
女の子『先輩!』
愛「…沙希ちゃんっ!?」
沙希ちゃんは私の中学時代の陸上部の1コ下の後輩。
中学1年の時、私の跳躍する姿を見て、入学早々、陸上部に入部してくれた子だ。
愛「沙希ちゃ~んっ!元気だったぁ~?」
懐かしくて思わず彼女に駆け寄り抱きしめた。
沙「先輩こそっ!活躍聞いてますよ?インターハイに出場したとか?顧問の先生からも聞いてて…」
そんな情報が中学にまでいっているとは思わなかった。
しかも、沙希ちゃんがうちの学校に来るなんて…
卒業式の時に追いかけてくるって言ってたけど、まさか本当に来てくれるなんて夢にも思っていなかった。
愛「そうなんだ。で、陸上やるの?」
沙「はいっ!先輩追いかけてきたんで!」
その彼女の言葉に私は感動を覚えた。
愛「ホント?嬉しいっ!また仲良くやろーねっ」
沙「はいっ!」
私たちは再会を喜び合った。
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