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そんな私達をすぐ傍で見ていた翔先輩。
愛「あれ?先輩、まだいたんですか?」
翔「は?おまえなー……失礼だろっ!コイツ陸上部の部室探してるみたいで迷ってたから……せっかく親切に連れてきてやったっつーのにさっ」
愛「え?そうだったの?」
沙希ちゃんが頷いている。
翔「…愛梨……で、そいつ誰?」
愛「先輩…そういう言い方やめてくれません?この子は私の後輩の…」
翔「あぁ…そうそう!坂田が言ってたヤツね。橘南の…」
沙「はい。もう坂田先生には入部届出してきました。」
愛「え…?もう会ったの?」
沙「えへへ……実は入試の面接の時に坂田先生がいて『絶対に陸上部に入ります』って話してたんです。」
愛「そうなんだー。ってことは今日から入部ってこと?」
沙「そのつもりですっ」
そういうと沙希ちゃんは着替えの道具が入ったバッグを得意げに見せる。
そんな沙希ちゃんの様子を伺っていた翔先輩が、
翔「へぇ……おまえの入部の時とは偉い意気込みが違うな…ボソッ」
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