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ふと水月の顔を見ると、彼女の顔はかなり深刻な表情になっていた。
由「…愛?…言える?」
西野が心配そうに水月の顔を覗き込む。
愛「…うん……」
由「力が心配なら、真に押さえつけてもらっておこうか?」
(押さえつける…って?…ちょ…な…なんだよ…それ…)
それほどまでに深刻な話なのだろうか。
愛「…ううん…いい。大丈夫。だって、怒られても仕方ないことしたんだもん。もし、力が私のコト、嫌いになっても……グスッ…それは…仕方ない…」
怒られても仕方ないことをした。
そして、それによって俺が水月を嫌いになる可能性がある?!
俺は……覚悟を決めないといけないと思った。
力「水月。俺は、どんなことがあってもおまえを嫌いになんかなんねーから。おまえがもし、俺を嫌いになったとしても…。だから、言ってくれ。何があったのか…」
由「ほらね。力もこうやって言ってくれてんだからさ?」
真「そーだよ。水月ちゃん。何があったのか知んねーけど、それでも力が好きなんだろ?」
愛「うん…。好き…凄く好きだよ…」
俺は何があっても、何を聞いたとしても彼女を信じようと思った。
力「水月。俺は昔も今も、これからだっておまえと居たいって思ってる。だから…」
震える唇を噛み締めた彼女。
そして、覚悟を決めた彼女はその潤んだ瞳を俺に向けて言った。
愛「……私……祐に… ……キス……された…」
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