嫉妬

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力「そろそろ寝るか?」 時計を見るともうすぐ日が超えようとしていた。 彼女も少し眠そうに見える。 力「おやすみ、水月…」 愛しいその彼女の額に俺はそっとキスをする。 愛「おやすみ…力……」 そう言って満面の笑みを残して目を閉じる彼女。 そして、あろうことか、俺の胸に顔を擦り付けるようにして眠りについた。 ここでも彼女の天然が炸裂。 (ちょ…こんなことされて眠れるかよっ…) 触れたい衝動に駆られるが今日は『しない』と断言された手前、手を出せない。 (…あー……我慢するって結構つれーなぁ…) そんな彼女は既に寝息を立て眠りに入っていったよう。 (…コイツ……寝ること特技かよ!?寝入るの早すぎだろ!) 静まり返った部屋に鳴り響く時計の音――― ……カチ……カチ……カチ………… 暗闇に光る時計を見ると時計はちょうど0時を回ったところだ。 (俺も早く寝ねーとなぁ…) 力「…水月…?……寝た?」 返事はない。 俺は彼女を寝やすいようにそっと仰向けになるようにしてやった。 力「…あーあー……こいつ幸せそうな顔して……」 ここに飢えた狼がいるってのに、警戒心なんてゼロ。 力「…おまえ、寝てる姿も超カワイイんだけど……まいったっ…」 その時だった。 愛「…ん……ぁ……」 力「…っ…!?」 彼女の艶めかしい声が洩れた。 (…ったく……なんつー声出してんだ!?ヘンな夢……見てんじゃねーだろうなぁ…) そっと顔を覗き込むと彼女は幸せそうな顔で眠っている。 そんな彼女を見ていたら無性にキスしたくなってきた。 (…寝てるし……わかんねーよな?) 俺はそっと彼女の唇にキスを落とした。 愛「…ん……」 気づいたのだろうか。 彼女がそのカラダを揺らした。 (やべっ…起こすところだった…) 力「…あ……」 少し乱れた浴衣。 彼女の首筋のあの忌々しい跡がふと目に入った。 (…っ…祐のヤツ……俺の水月に……) 水月は祐にどんな顔を見せたのだろうか。 こんな顔? いや、まさか俺の中で悶えるようなあのエロい顔とか? …くっ……許せねぇ…… 絶対に祐になんか水月はやらない。 俺の中で嫉妬心が沸いてくる。 そして気がつくと、俺は彼女の浴衣の紐に手をかけていた。 ……シュッ……シュシュッ……シュッ……… 愛「…ん………」 俺はその紐を抜き取り一気に空へ放った。 そして彼女の浴衣に手をかける。 ゆっくりと、その彼女の肌が露出されていく――― ……スサ……スー……パラッ……… 力「…えっ……!?」 彼女はブラをつけていなかった。 手間が外れたのをいいことに、俺はじっくりと彼女のカラダを観察する。 (…これが俺の彼女の……すげー…綺麗だ…こいつの肌って…) 透き通るほどの極め細やかなその肌―― こんなマジマジと見たことのなかった俺は舐めるようにそのカラダを見つめていた。 (やっぱ触りたい……) そのカラダに我慢できなくなった俺は、遂に彼女に手をかける。 (…水月……) 彼女のその胸に顔を埋め愛撫を繰り返す。 (水月は…俺のものだっ…) 彼女が寝ていることをいいことに、その行為をエスカレートしていく。 その柔らかい胸を揉みしだきながら感じる部分を啄む。 愛「…ぁ……ん……」 眠りつつも感じ始めただろう彼女が声をあげる。 そしてその一番感じる突起を啄むと彼女がその目を開いて―― 愛「…えっ……?」
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