嫉妬

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ようやく彼女の目が覚めた。 慌てて肌を隠そうと彼女は手でカラダを押さえながら横を向いた。 力「…フッ…無防備に寝てっからちょっと悪戯してみようかなーって…」 愛「…やだっ…今日はしないって…」 狼にでも食われるかのように俺を警戒する水月。 力「…何言ってんだよ?もう『今日』じゃねーよ。」 時計はもう翌日になっている。 彼女との約束はもう時効。 愛「…あ……」 力「だから…問題ないよな?」 そう言って彼女のカラダを正面に向かせると俺は彼女の唇を塞いだ。 愛「…やっ……ぁ…ぁ……チュク……んぁ……」 俺のそのキスを受けながら逃げようと暴れまくる水月。 力「ほら…もう遅い時間だし、静かにしてねーと、真らにおまえのその声聞かれちまうぞ?」 愛「…ぁ……」 力「…そういやさぁ、何回…だったっけ?…ま、攻撃は俺でいいや。」 もう何回やったかなんて覚えていないくらい俺と彼女はひとつになった。 俺の性欲……一体どうなってんだ? 自分でもよくわかんねーくらい俺は何度でも彼女を欲してしまう。 愛「…そんな……あっ…やぁ…」 再び俺はその彼女のイイトコを弄り攻めていく――― 愛「やっ…やだっ……あんっ…」 力「…ここ……すげー感じるもんな?」 愛「…んぁぁ……あぁ…やぁ……ぁ…」 水月は相変わらず感じやすい。 悶えるその声が、静かなこの部屋に響いていく―― 力「…声出すなって…」 俺は彼女のその声を漏らさないようにまたキスで口を塞いだ。 愛「……ぁ…ふぁ……」 力「おまえ……感じすぎ…」 愛「…だ…だって……力が…するんだもん……グスッ…」 感じすぎたのだろうか。 涙が今にも零れ落ちそうな目で俺を見つめている。 (もっと泣かせたい……) 愛「…だ……だめ…っ…」 こんな彼女の顔を見られるのは俺だけの特権。 力「…なに?俺がこんなこと、おまえにしたらダメってのか?…じゃぁ……他の女にしようか?」 悪戯な質問。 ただの冗談だった。 ところが――… 愛「…やだっ……」
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