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力「西野のヤロー……なんつーことをっ」
(あの女、俺がいねー間に水月に何を吹き込んでんだ!?)
さっき、西野が水月を連れて隣の部屋に行ったのだが、どうやら余計なコトを吹き込んでいたらしい。
俺は水月にある疑いをもたれていた。
確かに俺はヤりたい盛りではある。
けど、何も知らない水月にそこまでイロイロ吹き込むとは有り得ない。
俺だって男だ。
そういうモノに頼る時だってある。
けど、今は全然必要がない。
そんなもの見る暇あったら、どうやって彼女をその雰囲気にもっていくかを考える。
力「…あいつ、ありえねぇわ…」
愛「…でも、やっぱり……そういうの……真クンと見てたんだよね?」
そう言って、部屋にあるテレビの方へ視線をやる水月。
本当に西野は何を吹き込んだんだろうか。
力「見るかよ!おまえ、どこの世界に男同士でそんなの見るやつがいんだよ?」
そりゃ、ひとりだったらもしかしたら情報収集の為に見てたかもしんねーけど、真と一緒に観るとかあり得ない。
それに今は俺には水月がいるし、そんなもんに頼る必要なんてない。
愛「じゃぁ、真クンがいなかったら……見るんだ?」
疑うような視線で彼女が俺を見る。
力「だから!見ねーって。つーか、おまえがいんのに必要ねーだろ?」
そう言って、俺は水月を俺の方へと抱き寄せた。
力「なんで、そんなものに頼らねーといけねーんだよ。」
愛「でも……私、今日は…その……まだ…してないから…」
(…そうだ……忘れていた……)
水月のその言葉で俺は肝心なコトを忘れていたことに気づいた。
(考えてみれば、こいつが感じてるのを見るのに夢中になりすぎて、ヤることヤってねぇな…)
力「そうだよな?さっきはおまえだけ気持ち良かったもんな?」
俺だって水月を感じたい。
ひとつになって少しでも繋がっていたい。
そう思った俺はすぐさま水月に跨った。
愛「…力…?」
力「…水月……ヤらせろよ?」
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