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由「あーあー…あんたも遂に力に感化されてしまったんだね。」
由利ちゃんは呆れたように言った。
愛「…感化……」
認めざるを得ないのかもしれない。
力といると、どんどん彼に惹かれていく。
彼は今まで私の知らなかったことをたくさん教えてくれる。
彼が教えてくれる知らなかった世界は物凄く大人。
その度、私は自分がどれだけ子供だったのかを思い知らされる。
彼に抱かれているトキ、彼の私に対する想いが伝わってくる。
そしていつのまにか、私は、ひとつになることに安心感を覚えてしまった。
もう、彼とは離れられない。
愛「由利ちゃん、あのね、力、ちゃんと子供できないようにしてくれてるって言ってたよ?」
まだ『ヒニン』の詳細は分からないけれど、それはコドモができないようにするってことは理解った。
由「そっか……大事にされてるってことだな。」
愛「うんっ」
大事にされてる。
それは私も凄く思う。
帰省している間はえっちばっかり求めてくるけど、でも、力がやっぱり私を凄く想ってくれてるのは言葉の端々からも分かる。
それは初めて会った頃から変わっていなくて、今でも私は安心して彼に寄りかかれている。
彼が私を求めてくるのは、離れていてる間、頑張る為だと言っていた。
えっちすることで彼が頑張れるんだったら、私はもっともっといろんなこと覚えて彼に応えなければいけないのかもしれない。
愛「あのね、『ヤリダメ』ってしてたらいいみたいなコト言ってたんだけど、えっち…いっぱいしてたら頑張れるんだよね?」
由「はぁ?なにそれ?」
愛「えっ……力が言ってたよ?だから、私、もっと頑張ってえっちしないとなって思ってて…」
私がそう言うと、由利ちゃんはその眉をひそめた。
愛「え?私……なんかヘンなコト言った?」
由「あんた、何そんなコト真に受けてんの?」
愛「え…っ…違うの?」
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