重大発言

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真「なんだよ。力、全然心配いらねーじゃん?」 由「あーあー…よくもまぁ、朝からそんな台詞が言えるもんだねぇ、二人とも。」 呆れたような二人の声が聞こえてきた。 力「るせーな!俺らはハッキリした性格なんだよ。それにさ、好きなもんは好きって言わねーと祐みたいに……あ…」 しまったとばかりにその口を閉ざした力。 由「あんた、まだアイツのこと意識してんの?」 力「…んなんじゃねーよ。」 真「そう…なのか?」 力「あー…ただ俺はさ、あいつみたいな遠まわしなのは嫌いなだけだ。俺はいつもストレートに水月に気持ちを伝えたいだけ。ただそれだけだよ。」 真「はー……相変わらずカッケーなー…おまえ。」 由「まぁ、確かにね。そういうのはやっぱ大事だと私も思うよ。」 真「そういや、おまえら、これから部活だろ?」 力「あぁ、そうだな……水月……行くか?」 ふと時計を見ると、いつの間にか部活へ行く時間になっていた。 由「私達もちょっと覗きに行ってもいい?」 愛「え?由利ちゃん達も……?」 由「…フフ…その王子とやらの拝見にね。」 真「えっ?王子って……祐の?」 由「ほら……どれだけ男前になってんのか見たいでしょ?」 そう言って由利ちゃんは興味津々な顔をした。 力「おまえさー…絶対、面白がってんだろ?」 由「まぁ、面白がってないって言ったら嘘になるけどさ。けど、どんな顔して愛を口説いてんのかってのはこの際だから見せてもらおうと…クスッ…」 力「…口説くって、そう簡単に口説かせねーけどな。つか、西野……ヘタしたらおまえ、 あいつに惚れるかもよ?」 由「そんなに男前になってんの?そりゃ楽しみね……クスッ…」 真「…ゆっ……由利は絶対に祐になんか落ちねー!」 由「バカねー、あんたは。冗談に決まってんでしょ?私、悪いけど、祐みたいな王子系は好きじゃないの。まぁ、エロ王子はもっと嫌だけど。」 力「…誰がエロ王子だ!」
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