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そんな俺に西野が驚くようなことを提案してきた。
由「どうせならさ、ちゃんと見せてやったらどうなのよ?」
力「は?」
耳を疑った。
(…み……見せるって……何を見せるんだ!?まさか、ナ……ナニをかっ?!っつーか……そんなコト無理だろっ!)
力「おまえ…何言ってんだっ?」
西野はホントに女なのだろうか。
たまに女とは思えないことを口走るから、さすがに俺も焦ってしまう。
由「あのさー、愛みたいな子にはちゃんと一から教えてあげないと。残念ながら、私はそれは教えられないからさ。どうせなら愛にさ……ん、付け方教えてあげたらどうなの?」
!!!?
(…つ……付け方……?…教えるって……ちょっ…)
力「…っ……ば……バカか!おまえはっ!」
(…んなコト教えられっか!)
由「何?そんなに見せられないほどのモノなの?あんたのって…クスッ…」
そう言うと、西野はニヤリ笑って俺のソコを凝視。
力「ちょ…見んなよ!う……うるせー!わりーけど、俺のはなー!!!」
その時だった。
真「……おまえらそんな大きな声で何の話してんだよ?」
少し離れた先にある裏門から野球が見えるからと言って俺達と別行動をしていた真。
真はいつの間にか俺達の元に戻ってきていた。
力「…あぁ……別に大した話じゃ……」
かなり大それた話。
(…真……おまえ、西野みたいなヤツ、一体どこがいいんだ?)
真「え?何?何の話だよ?俺にも教えてくれよー」
そう言って、あろうことか真も興味深そうに俺達の話に加わろうとする。
由「あー…付けてもらいなって話なんだけどさー…」
真「…ん?何を?」
さすがにそれだけでは話が通じなく、真も頭を傾げる。
そこにタイミングよく水月が帰ってきた。
愛「由利ちゃーんっ!坂田先生、オッケーだってー!」
どうやら、西野と真の許可が下りたらしい。
由「そっか。じゃぁ、王子拝見といきますか。」
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