安堵

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学校から帰って急いで用事を済ませた私は自分の部屋で宿題をしていた。 時計を見るともう23時。 (…力……遅いな……) スマホをジッと見つめ彼のことを想っていたその時だった。 登録していた力の写メが画面に映し出されバイブが震えた。 私は急いで着信ボタンをタップした。 愛「っ…もしもし?」 力「…おうっ!水月、遅くなってわりー」 耳元から私の大好きな元気な彼の声が聞こえてきた。 愛「ううん、全然っ」 力「今日からおまえも学校だったんだろ?」 愛「うん」 力「何か変わったことあったか?」 愛「…あ…うん…」 力「で…どうした?電話で…つーことは何か大きなことがあったんだろ?」 愛「…うん…あのね…」 力「ん?」 愛「えっと…クラス替えがあったんだけど…実は…」 私の言いにくそうな雰囲気を察したのか、力はすぐにその先に言葉を発した。 力「…祐…か…?」 愛「…うん…同じクラスなんだ。」 一瞬、沈黙が走った…… 力「そっか…」 落胆の声…… 愛「…あ…でも私…祐のことはもう全然で…私の好きなのは力だけだから…」 力「…分かってるよ。ありがとな?俺に気ぃつかってくれたんだろ?言いにくかっただろ?」 そう言ってすぐに私を気遣うように声をかけてくれる力。 こういった些細な気遣いができる彼がやっぱり好きだと思った。
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