甘いキス

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優しくそう囁いた瞬間、祐の舌が一気に私の中へとなだれ込んできた。 愛「…ふぁ……んー…クチュッ……ハァ……チュク……クチュクチュッ……」 卑猥な音がその静かな体育倉庫に響いている――… 嫌なはずなのに、知らず知らずのうちに私は自分から祐を求めてしまう。 (祐の口の中……甘い……もっと…欲しい…) 祐「…ん……愛梨…上手だね……チュ…」 祐のその甘い舌と私の舌が絡み合っていく――― 愛「…ぁ…んぁ……ハァ…ハァ…チュクゥ……んっ……んっ……」 いつの間にか口の中はその祐の甘いキスの味でいっぱいになっていた。 そして、先に入れられていたお酒のせいで、私は朦朧としてしまい―― 祐「…愛梨………」 首筋に温かいものが感じる――… カラダの上半身に軽い痺れのようなものが走っていく――… それは痛いんじゃなくキモチがいいような――… 祐「…愛梨……キモチイイの?」 その言葉が耳元で囁かれたと思ったら、またその痺れが上半身を襲った。 愛「…う…ぁ……ぁん……」 祐「ここ……凄い感じてるよ?」 朦朧とする中、目を開けるとそこには信じられない光景があった。 祐のしなやかな指が私の胸を揉みしだきながら、その突起を舌で弄っていた。 (…う…そ……) 愛「…やっ……やだっ…ぁ…」 (ど…どうして?祐はキス以上のことしないって言ったのに…) 愛「どうして…祐……?」 愛「…だってさ、愛梨のカラダがものすごく物欲しそうにしてるから……え?ココがいいの?」 突如胸の突起に走った電流のような感覚―― 愛「んぁー…ぁん……」 あまりの刺激に私の腰が浮いてしまう。 その一瞬のうちに祐は私の腰に手を入れると、一気にジャージのパンツをスルリと脱がせ空へと放った。 愛「やっ…やだっ…やだぁ……祐のバカ……いや…っ…」 祐から逃れようと必死で足をバタつかせたその時だった。 ……ドーンッ!!! 私の蹴りが祐のお腹にヒットしていた。 祐「…うっ……いたっ……」 思った以上の衝撃だったのか、祐がその場に蹲る。 愛「…あ……祐……ごめん……だ…大丈夫?」 祐「…っ……愛…梨…っ…!」 その瞬間、祐は私の両腕を捕らえると、一気にマットへ私を押し倒した。 ……バッサァ―――…… 愛「…えっ……」 祐は大きくため息をつくと、その眉を寄せた。 祐「愛梨は…いつからそんな暴力的になったの?…力の影響…かな?悪い子だ。そんな悪い子にはおしおきをしないと…」 そういうと、祐は無理矢理、私の唇を奪ってきて――
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