甘いキス

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愛「…やっ…やだ……もうやめ…ぁ…ぁ…」 だけど、心とは裏腹にその祐の激しい指の動きが私のカラダを信じられないほど快楽に溺れさせる。 祐「…やっぱり、愛梨のカラダは俺の方が好きみたいだね…」 愛「…ち…ちがっ……私は力が好き……こんなのっ…こんなことする祐……大っ嫌いっ…」 その瞬間、祐のその指の動きが止まった。 そして、祐は私の顔に近づいてきたかと思うと、抜き取ったその指を私の目の前で舐め、それを私の口の中へと突っ込んだ。 愛「…っ…ぁ…」 祐「…嫌いなんて言わせない。コレがその証拠だよ…」 私は咄嗟にその祐の指を噛んだ。 祐「いたっ…」 祐は噛まれた指を抜き取ると、その指を反対の手で押さえた。 (今なら……逃げられるっ……) 急いで飛び起きた私はその場から逃げようとした。 ところが、 ……ガシッ…… 祐「…逃がさないよ?」 再度、マットへと押し倒された私は頭上で手首を拘束された。 愛「力に……言うんだから……」 祐「…いいよ。けど力が聞いたらどうなるかな…」 きっと祐はこんなことを私にしたという事実を、私が力に言うことを想定してやっている。 愛「それでも……言うんだから…」 私は祐を睨みつけた。 どうしてこんなことになったのかをきちんと説明すれば、彼ならきっと理解ってくれる。 祐「そう。じゃぁ、ついでに愛梨が俺に激しくイカされたことも言っておいて?」 そういうと祐は、両手首を押さえつけていた手に更にチカラを加え、妖しい笑みを浮かべた。 祐「…力のこと……忘れさせてあげるよ…」 !!! 愛「…ゃ……ぁ……あっ……あぁぁ……」 祐によって覚えさせられたその感覚がまた私に襲いかかる。 深いところから押し寄せてくるその感覚への抵抗はもうできそうもなかった。 祐「…我慢しなくていから……」 気が遠くなりそうな感覚に襲われていく―― 愛「…ぁ……ぁ……ゃ……ぁ……あぁぁぁ……ぁ…」 限界を超えて、遂に私の中からそれが解き放たれてしまった。
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