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祐「…分かったよ……」
ようやく納得してくれた祐は私を解放してくれた。
と同時にカラダが掬われて――
……バサッ……
またマットへと沈められた。
愛「えっ……祐?」
すかさず祐は私に覆いかぶさると、私のジャージのパンツをズルリと膝まで脱がせた。
愛「…っ……ぁ……何して…」
その瞬間、私の足を頭の方へともっていき、恥ずかしい恰好をさせ、
祐「…しないんだったら……いいよね?」
愛「…ぁ…ゃ…」
突如、その秘部へと顔を近づけ、晒されている肌にキスをする。
愛「…ぁ…し……しないで…お願い……」
何度も場所を変えて、その度、軽い痛みが走った。
そしてようやく解放すると祐はその表情を緩めて――
祐「そんな恥ずかしいところにあるキスマークなんて……力に見せられないよね?」
昨日の首筋ならまだしも、こんな恥ずかしいところに痕を残されるなんて。
愛「…ヒドい……ヒドいよぉ…」
私は溢れる涙を堪えながら、下げられたパンツを履くと、マットから下りた。
と、同時に今度はドアの近くの壁越しにカラダを押さえこまれて――
祐「…まだ…応えてもらってないよ……」
そのキスを無抵抗に受けながら私は祐に訴えた。
愛「…もう…ぁ……私のこと…チュク……忘れて……お願い……」
祐「…無理だよそんなの……チュッ……何度こうやってキスを重ねても愛梨は俺の方を向いてくれない……俺のこと、一度でもいいからちゃんと見てくれたら考えてもいいけど……チュクッ……」
愛「…じゃ…祐のこと……考えてキスしたら……祐は……私を諦めてくれるの?」
祐「…愛梨から……できる?」
目の前にはあの王子様のような優しい顔をした祐が微笑んでいた。
愛「…私…から…?」
私はその言葉に縋るような思いで、そっと祐に近づいて、彼の胸に手をあてた。
と、同時に祐がゆっくりとその目を閉じた。
(……祐………さよなら……私の王子様…)
私はそっと彼の唇に自分の唇を押しあてた。
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