詮索

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真を藤沢の元へ行かせた後、俺と崎田は大泉のいるだろう体育倉庫へと向かった。 翔「大泉…いるかー?」 だが、体育倉庫の鍵は既に閉っていて、もちろんそこに大泉はいなかった。 (…くそっ……アイツ…逃げやがったか…) 俺は近くで待機させていた崎田の元へと向かう。 翔「大泉いねーわ…」 崎「結構あれから時間経ってますしね。帰った可能性もありますよね?」 あれからまだ一時間弱。 荷物のこともあるだろうし、もしかしたら部室の方にいるかもしれない。 俺は部室の見えるグラウンド側までいき様子を見る。 するとそこにはちょうど真と藤沢が荷物をまとめて自転車置き場の方へと歩いていくのが見えた。 (…大泉はいない……な……) 俺はまたその倉庫の方へと戻ろうとした。 と、その時、崎田が慌てるように俺の方へと走ってきて―― 崎「先輩っ!何か声するからちょっと行ってみたんですけど…っ…」 いつも冷静沈着な崎田が珍しく焦っている。 俺は崎田に促されるまま、その先へと向かった。
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