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真「ナイスバッティーング!」
俺と真はバッティングセンターに来ていた。
学校で水月が行方不明になってから一時間が過ぎた頃、西野が彼女を見つけ出したという連絡が入った。
ようやく戻ってくるのかと思いきや、なんと彼女たちはそのまま二人で帰ると言い出して――
仕方なく俺は真に促されるまま、二人で岐路についたのだが。
帰り際、何を思ったのか、真が俺をバッティングセンターに誘ってきた。
聞けば、彼女たちは西野の家に寄るとか。
このまま帰っても旅館に水月がいないのならと俺は真に誘われるがままそこへ向かった。
打席に入ってもう7回目。
そろそろ代わってくれるかと思いきや、真はピッチングマシンが止まるやいなやすぐにカードをぶち込みいろんなボタンを押しまくる。
真「高速スライダーとかあるんだなぁ。…えっと……このボタンでいいのか?あ…すぐくるからな!」
仕方なく俺はまた打席へと戻ると、言われるがままその向かってくるボールを打ち返す。
……カッキーン……
真「はぁー…おっまえ、何でも打てるんだなぁ……じゃぁ、コレは?」
真のその妙なハイテンションに俺は違和感を感じていた。
(なんかヘンなんだよな……コイツ……)
西野の家へ向かうのなら、俺たちも合流すればいいだけのこと。
いつもの真ならそういう風に言うはず。
それが別行動で、真が俺と二人でバッティングセンターとか。
あり得ないわけじゃないが、何か不気味な行動だ。
(っつーか、水月……大丈夫だろうか……)
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