予感

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そんなことを一瞬考えた隙に、目の前をボールが通り過ぎていった。 ……バーンッ…… 真「…ありゃ?どしたの?さすがの力クンもさっきのは無理ってことかぁ?」 そう言うと真は楽しそうにまたボタンを次々と押しまくる。 力「…え…ちょ……まこ……」 俺はその放たれる球を見据えて打ち返す。 (っつーか、どれだけ打ちゃぁいいんだよっ!) 俺はヤッキになってバットを振りまくった。 バッティングセンターに金属音が鳴り響く――… 力「……っ……だーーーっ!」 そうこうしてしているうちに、ようやくマシンが止まった。 それを確認した俺はバットを引っさげ、外に出ようとした。 とその時、またもや真がカードを入れようとしている!? 俺はその真の腕を掴み上げた。 力「…真……ちょっと休ませてくれよ。」 金網のドアを開けた俺は、自販機の方へと向かっていった。 真「…え…もっと打てばいいのにさ…」 力「アホか!俺はマシンじゃねーよ!」 ……ガタン……ゴトン……
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