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そんな俺を真がジッと見ていた。
真「あー……またおまえ、水月ちゃんのコト考えてたんだろ?」
力「っるせーなっ……心配してたんだよ。」
そうは言ってみたものの、動揺は隠せていなかったようで真に疑いの目を向けられる。
真「ホントかぁぁー?」
力「…あ……当たり前だろっ」
エロいことを考えていたことも事実だが、もちろん水月のカラダのことも俺は心配している。
生理といえば、腹が痛かったり、頭が痛かったりと大変だとか。
それを姉貴から俺は何度となく聞かされていた。
生理がくる度、やたらと機嫌が悪くなる姉貴を警戒する為に、しまいには俺はその周期を勝手に弾き出し、その近辺は近づかないようにしていた。
けど、水月の場合はそういう雰囲気はこれまでに一度も感じたことがない。
ひょっとして、まだアイツは生理なんてものになったことがないのでは?と俺は疑っていたくらいだ。
(カラダはエロくなってるのに生理がない……んなワケねーよなぁ…)
それにそれがあるってことは俺の子供を生めるってこと。
(となると、それは喜ばしいことじゃないのか?)
将来への妄想が俺の中で半端なく膨らんでいく――…
真「おいおいっ?力クン?」
またもや俺は真に現実に引き戻される。
真「ホントに頭ん中、水月ちゃんのコトばっかだなぁ。ったく、エロいコトばっか考えやがって。つーか、いくら考えても今晩はできないんだからな…いひひ…」
完全に真には俺の頭の中を読まれている。
力「…うっせぇーなっ……分かってるよ…」
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