想うがゆえに…

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何があったのかまだ詳細は掴めていない。 けど、祐が愛に傷つくことをしたのは事実。 それなのに愛は祐を嫌いになれないって一体どういうことなのだろうか。 由「愛……正直言って?あんた……祐に何されたの?」 こんなことを聞けるのはおそらく私しかいない。 なんとしてでも、私がそれを聞き出す必要がある。 由「…話せる? …やっぱ難しい?」 愛「…そんなこと……ないけど……」 そう言うけれど、やっぱりそれを口にすることには躊躇いがあるようだ。 由「話せることからでいいから…」 愛のペースを崩さないように私はその時を待っていた。 愛はずっと何かを考えているようだった。 そして何度も何度もため息をついた。 口にしようとしてもなかなか言葉にできずにいた。 だが、暫くすると意を決したように少しずつ話し始めた。 愛「…あのね……由利ちゃん……えっと……その……」 由「…ん、ゆっくりでいいよ……」 愛「…うん……その……祐ってね……その……初めてじゃ……なかったみたいで……」 由「…ん……初めてじゃない……うん……そっか…」 愛「…で、なんか…すごく……指が……動いて……」 由「…指?」 愛「……ん……指が中で……」 それが何を意味するのか私にはすぐ理解できた。 愛「……気づいたら……私……祐に……めちゃくちゃにされてて…」 由「…もしかして……あんた、祐に指で……された?」 愛はゆっくりと頷いた。
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