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力「…で、生理は……落ち着いたか?」
愛「…なっ……なに…それっ…いきなり!?」
力「せっかくの最後の夜もオアズケだったしな…」
GW最終2日――
結局、西野と真も部活をサボり、俺達のジャマを思いっきりしてくれた。
あれだけ水族館を貶していた西野だったが、やっぱり水族館へ行きたいと言い出して━━
水族館ではずっと二人は手を繋いで回る始末。
まぁ、その横で嬉しそうにしていた水月のことを思えば、それも仕方ないのかもしれない。
西野とも会うのは久しぶりだし、二人は姉妹のようなものだし。
それでも最終の夜くらいは二人きりにしてくれると俺は思っていた。
ところが、西野が、
『愛は生理中だし、一緒に寝て雑菌入るようなマネされたら困るから、今晩は私と一緒に寝るから…』
とかワケの分からないことを言い出して――
結局、西野は水月を連れて隣の部屋へ行ってしまった。
っつーことで、俺のGWの最終二日間は、かなり納得のいかないものとなってしまった。
それでも、俺を見送ってくれた日、それを少しチャラにしてくれるようなコトがあって、俺は機嫌よく帰ってきたのだが―――
水月はプラットホームで人がかなりいるってのに、俺に抱きついたかと思うと、いきなりキスをしてきた。
そんな珍しく積極的な彼女のキスに俺は驚いたが、このGWに帰ってきて、水月との絆をまた深めれたんだと思うと嬉しかった。
愛「…GW中…その…いっぱいしたじゃない?それに……選手権が終わったら……また……いっぱいしたら…いいと思う…」
彼女からまさかそんなセリフが出るとは思いもしなかった俺は驚いた。
(つか、い…いっぱい……って……そんないっぱいヤッてもいいのか!?)
突如過るGW中の彼女との情事――…
(…水月……すげぇ濡れてたなぁ……)
そんなことを思っていたら俺の『俺』が反応し始めた。
(…げっ……こら…っ……なんでこんなところで……ちょ…っつーか、『俺』…元気過ぎだろっ…)
力「…お…おっまえなー……電話でそんなコト言うの……反則だぞっ!」
愛「…え…っ…」
何気に言ったそのセリフがどれだけ俺を刺激してるのか彼女は全く分かっちゃいない。
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