転向

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高校二年生になって初めての土曜日―――… 私は部活動を休んで力の試合を見る為にその会場へと向かっていた。 今日の試合はこの前行われたセンバツ優勝高校。 それにしても、私を練習試合になんて呼んだことなかった力がどうして今回いきなり呼んだんだろうか。 夏の甲子園大会に向かって気合い入ってるのを見せたかったのかも? 会場は県外にあり、力の通う学校から少し離れたところにあった。 だから私は今朝は珍しく早起きをしてその場所へと向かっていた。 方向音痴の私のことを考えて、力は事前にその球場への行き方をメールで教えてくれていた。 愛「…えっと…次はバスに乗り…1番…あっ…きた!」 バスを見ると『球場行き』とあった。 愛「これだ、うん。」 バスに乗り込み私は運転手さんに確認をする。 愛「このバスって『球場行き』ですよね?」 運転手「そうですよ。」 運転手さんに聞かなくても大丈夫だと思っていた。 でも、力からのメールの注意事項には、 『注:バスに乗ったら運転手に『行き先』を確認すること!』 と大きくあったから一応確認してみた。 力は……相変わらず私を子供扱いしている。 (大丈夫なんだけどな……心配性なんだから……クスッ…)
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