驚愕の真実

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愛「それじゃぁ、お祖母ちゃん……また来るからね。」 祖母「気をつけて帰りなさいよ?お母さんにはちゃんと言っておくから…」 お祖母ちゃんと話を終えた私はそのお祖母ちゃんの病室を後にした。 (それにしても……お母さんってば……何処に行ったんだろう?) お祖母ちゃんと結構長い間、話をしていたのだけど、いっこうに帰ってきそうにないお母さん。 本当はお母さんと一緒に帰ろうと思っていた。 だけど、最近ずっと宿題をまともにしていなかった私は、たまには早く家に帰って勉強しようと、お母さんを待たずに今日はこのまま先に家に帰ることにした。 さっき通ってきただろうそのナースステーションが見えてくる。 (…こっちでいいんだよね…?) この病院は迷いやすい。 病院の外へ無事出られるのか不安を抱えながら私は来た道を行く。 通路にある窓からふと外を見ると、空が見事な黄金色に染まっている。 (もうこんな時間になってたんだ……早く帰らないと……) 更に早足に廊下を歩いていく私―― 途中、待合のようなところに差し掛かる。 ラウンジのようなその空間には自販機やらソファがあった。 観葉植物などで仕切られたその場所は病院とは思えぬほど洗練された空間のようだ。 その時、その空間の方から聞き覚えのある声が聞こえた。 (…えっ?あれって……お母さんの……声?) 私はその人がお母さんかどうかを確認する為に、そっと観葉植物の隙間から待合の中を覗いてみることにした。 そこにはやっぱりお母さんがいた。 お母さんは誰かと話しているようだった。 愛母「……ですから……っ……」 その声は珍しく興奮しているようだった。 相手は男の人のようだが、ちょうどその相手の人のいる場所は死角になっていてそれが誰なのか分からない。 しかも、少し離れているということもあり、その会話もかなり聞き取りにくい。 それでも、その雰囲気がタダならぬものだと理解できる。 気になった私は、とりあえずその話をしている相手を見ようと少し移動した。 (…あっ……)
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