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私は呆然としていた。
坂田「まさか、キミが藤沢君のピッチャーの転向を知らなかったとは…」
坂田先生は私が知らなかったことに少し驚いているよう。
(そんなの聞いてないよ……どういうこと?)
愛「…なんで教えてくれなかったんだろう…」
思わず私はぼやいてしまう。
坂田「君を驚かせたかったんじゃないのか?だからワザワザ練習試合だっていうのに呼んだんじゃないのかな。」
そして試合が始まった。
後攻ということで、池川のナインが一斉に飛び出してくる。
ボールを空に放っては掴みを繰り返しながらマウンドへ上がっていく。
背番号『1』
その番号を背中につけた選手がマウンドへ上がり正面を向いた。
!!
それは……間違いなくあの力だった。
初めて見るその投球姿に私はただ驚くしかなかった。
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