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……梨……愛梨……
誰かが私を呼んでいる気がする――……
……誰……？
周りを見回しても、その声の主が見つからない。
……俺……だよ……
…えっ……
聞き覚えのあるその声。
どこかで聞いたことのある……
知ってる人……？
…俺のこと……忘れたの……？
忘れるわけないよ……
知ってる……あなたのこと、私……知ってる……
でも、誰なのかわからなくて……
……酷いな……こんなにも好きなのに……
私を……好き…？
……好き？
……私も……あなたが好き……だった気がする……
…誰……あなたは……？
……だから……俺だよ……
その声が段々遠くなっていく――
待って……
行かないで…っ……
私を放っていかないで……
光の射すその方向へその人は向かっていく―――
その瞬間、その人が振り向いた…
……
……愛梨……
…………
………
あれは………
愛「祐っ！！！」
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