後悔と決断

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中学二年の県大会―――… あの日、俺達三人の関係が大幅に変わる出来事が起こった。 その日の水月は前年に再会した祐との約束を胸に県大会に挑んでいた。 俺はそんな彼女の応援にと、野球部の練習をサボり、その会場へと足を運んでいた。 ところが、そこで再会した祐は水月から聞いていた祐とは全く別人だった。 祐は信じられないくらい水月に冷たく接していた。 その時、俺はこれには何か理由があるのではないかと疑った。 しかし、その日、水月が受けた傷はあまりにも深すぎた。 それから彼女は跳躍が思うようにできなくなってしまった。 それは祐のことが関係していることは一目瞭然で。 俺はそんな彼女の傍にいてやりたいと思った。 できることならば、俺が彼女をもう一度、跳ばせてやりたい。 傷ついたその心を癒すのは俺でありたいと思った。 そして、俺はたとえ、水月が俺に全然興味がなくて、俺のことを何も想ってくれないとしても、一緒にいられる卒業までの時間を一番傍で過ごしていこうと決めた。
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