後悔と決断

8/22
前へ
/605ページ
次へ
力「…へ…へぇ。その女って、おまえが初めてだったということか?」 遠まわしに俺は祐のそのやり口を聞き出そうとするが、動揺が隠せなくて言葉が上ずってしまう。 そんな俺を見透かしているのだろうか、祐の目は完全に笑っている。 祐「いや、違うっぽかったかな。いろいろ知ってたし。なんていうか、俺はされるがままってヤツ?」 (さ…されるがまま!?つーことは、祐のヤツはその女に男にしてもらい、そのテクまでも磨きをかけられて…) 祐「力は…愛梨が初めてだったんだろ?」 力「…えぇ?」 突如降ってきたその質問に俺は焦る。 力「…えっ…あ……だ…だな……」 祐「…そうか。じゃぁ、きっと大変だったよね……クスッ…」 本当に俺は水月を抱くのが大変だった。 振り返ればその『大変』という言葉に全て集約できるくらいだ。 でも、その甲斐あって俺は彼女を抱くとき凄く幸せだ。 力「つーか、俺はあいつとしかできねーし…」
/605ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加