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これは俺の本音だ。
あいつとしかできないし、ヤりたくない。
つーか、俺は彼女しか抱けないと思う。
彼女じゃないと俺の『モノ』はもう全然ダメだ。
祐「そうだよね。力は昔っから愛梨しか見えてなかったから…」
もちろん、祐も水月のことしか見えていなかっただろう。
そして、あの事件がなければ、水月を初めて抱いたのは祐であっただろうし、それからもずっと抱き続けたのは祐だろう。
祐「俺も愛梨の初めてもらいたかったな…」
そう言って天井を仰ぐ祐のあまりにもせつなさそうなその顔をただ無言で俺は見つめるしかできなかった。
祐「けどさ……愛梨は……力に満足してんのかな?」
ふと俺に流す目――
(何を言うかと思えば…っ……どういうことだよ……)
力「…と…当然だろっ!」
祐「…そっかぁ。けど、力、愛梨と付き合うのって、大変じゃない?」
力「何が?」
祐「いろいろとさ……」
そう言って祐は含み笑いをした。
確かに彼女と付き合うことは大変だ。
抱く時も想いの全てをぶつけていかないと、いつ俺から離れていってしまうんじゃないかと不安で━━
力「そうだな……大変かもな。けど、悪りーけど、俺、すげー幸せだわ。」
俺に全てを委ねて俺の思うようにカラダを開いてくれ、俺好みに抱かれてくれる水月。
そんな彼女を満足させたくて俺は毎回トコトン限界まで抱き倒している。
力「好きな女を抱くことがこんなにも最高だとはな……」
自然と俺の口からそんな言葉が出ていた。
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