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ふと下を見ると、彼女はお箸をもって俺の懐石をつついていた。
そして俺の目の前に食い物を持ってきて、
愛「はいっ…あ~んして?」
(…え…っ?)
水月が笑みを浮かべながらその物体を俺の口元へもってきていた。
俺は言われたまんま、口を開け、それを食べる。
愛「おいしい?」
力「…う…ん…」
愛「疲れてても食べなきゃダメだよ?…っと…次は……っと…」
水月は更に懐石をつついている。
(…水月……そうじゃないんだって…俺が食いてぇのは……)
しかし、次々と水月は食べ物を俺の口へと運んでくる。
愛「はい…あ~んして?」
力「……あー…」
彼女は満足そうに俺を見つめていた。
(まぁ…いっか。これはこれで案外悪くねーし……)
俺は言われたまんま、彼女に飯を食べさせられていた。
そして何度もその行為が繰り返される中、それは起こった。
愛「あ…ゴメン…」
水月が俺の口にもってくるはずの料理を俺の頬に誤ってつけてしまった。
愛「…あ…ちょっと待って…」
すると、いきなり彼女は俺の肩に手を置いて、俺の頬についたものをペロッと舐めた。
!!!
愛「…あ…これ…おいしいっ」
その行為に俺は固まってしまった。
彼女は満面の笑みで俺を見つめている。
(つか、この天然……反則行為しやがって……)
遂に俺は限界点に到達してしまった。
力「…み……水月っ…」
愛「えっ?!」
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