戸惑い

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放課後、部室へ行くと、ここでもまた力の話題をふられた。 恵「凄いじゃないっ。藤沢クンって何でもできるんだね?愛ちゃん、素敵な彼で幸せだねっ」 どこから情報が出まわっているのか恵先輩もそのことを知っていた。 恵「カッコイイよねー、藤沢クンってさ。…いいなぁ……愛ちゃんは…」 私にとって確かに力は自慢の彼氏。 でも……そんな彼のことを私は知ら無さ過ぎるのかもしれない。 もっと力のこと知らなきゃ彼女として恥ずかしい。 愛「あ…あの…それより、土曜日、沙希ちゃんどうでした?」 恵「あ…沙希ちゃんなら、翔とうまくやってたと思うよ?」 愛「え?」 (…うまくって……あれだけ嫌がっていたのに?すごく意外…。でも、良かった…) 部室を出るとストレッチをする翔先輩がいた。 翔「おっ…このサボり魔め!後輩は頑張ってるってのに男に現を抜かしていい気なもんだなぁ~」 愛「…ちょ…先輩、その言い方ヒドくないですか?」 翔「…クッ…冗談だよ。で、どうだった?久しぶりに間近で見た藤沢は。いきなりエースで出てきて完投とはな…」 (…あぁ…もう……なんで皆こんなに知ってんのかなぁ……) 朝からそのことを振られ続けていた私は飽き飽きしていた。 坂田「水月クン、土曜はお疲れさん。」 そこへ坂田先生がやってきた。 水月「…あ…先生っ、土曜日はご馳走さまでしたっ」
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