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沙「だ…だから!気安く名前で呼ばないで下さいっ…」
翔「っつったって、おまえの苗字、俺知んねーしさぁ…」
沙「前に言ったじゃないですかっ!『中川』ですっ!覚えて下さいっ」
翔「俺さー、興味のねー女の名前は覚えるの苦手なんだよ。」
沙「じゃぁ、『沙希』って名前も呼ばないで下さいっ」
翔「じゃぁなんて言えばいいんだよ?あ?『小姑』とか?」
沙「…こ……こじゅ……」
挑発的な先輩に沙希ちゃんの堪忍袋の緒が切れそうだ。
翔「なんだ、コイツ……面倒くせぇー……おい、愛梨、なんとかしろよ?」
(ていうか、面倒くさいのは先輩の方なんだけどな…)
このままだと先輩の思うつぼになりそう。
愛「ねぇ…沙希ちゃん…、早く着替えておいでよ?…一緒にアップ行こっ?」
そう言って私は沙希ちゃんを部室へと促した。
納得がいかない顔で沙希ちゃんは翔先輩を睨んでいた。
(…何か先輩にやられたのかなぁ……)
愛「とにかく着替えてきて?ね?」
先輩が何やらブツブツ言っていた。
けれど私は気にとめることなくストレッチを始めた。
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