嵐の前の静けさ

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結局、その日もいつの間にか翔先輩のペースになって私たちは一緒に帰ってしまった。 祐とのことで助けてもらったにしてもそれは軽率だったかもしれない。 私は自分のその行動を悔いていた。 二時間前に力にメールを入れた。 『話したいことがあるから電話したい』って。 (今日も忙しいのかなぁ…) 私は布団の中に入って彼からの電話を待つことにした。 布団に入って数分経った時、スマホがブルブルと震えだした。 少し眠りに落ちかかってしまっていた私は慌てて布団の中から飛び起きた。 愛「…力っ!?」 力「遅くなってゴメンな?…起きてた?」 愛「う…うん…」 力「…おまえさ……寝てただろ?…ククッ…」 !! 愛「…ね…寝てないよっ」 力「…そっか?その声は起きたばかりの声だと思ったんだけどなぁ…ハハッ…」 (なんで分かっちゃうのかなぁ…) 愛「…ごめんっ…ホントはね、ちょっとだけ寝てて…待ってたんだけど…眠くなっちゃった…」 力には嘘なんてつけない。 力「…クスッ…怒ってないって。俺こそ遅くなってゴメンな。ん、で、どうした?また何かあった?」 愛「…あ…うん……あのね…」 時間も遅いし、私は早々と話を切り出した。 祐が同じ400をするということ。 そして、その400は祐と私の二人しかいないということを…
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