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男『水月さん……ちょっといい?』
椎「また、きたよ?愛梨…」
愛「…あ……」
新しいクラスの教室でHRが始まるのをシーナと待っていると、その人はやってきた。
私はその人とともに廊下へと向かった。
そしてその人は振り返ると、
男「…水月さん…俺とつきあってくんない?」
愛「ごめんなさい。私、つきあっている人いるから…」
早々にその人に断りを入れると私は教室へと戻った。
席に戻るとシーナがニヤニヤしながらやってきた。
椎「これで何人目?」
愛「…忘れた……」
椎「一年の二学期あたりから告られてばっかじゃん。まぁ、愛梨…あのあたりから妙に女っぽくなったもんね。男も放っておかないかぁ…」
愛「そんなことないって…」
二学期あたり…と言ったら、私が力と『初めての体験』をした後……
あの後、力と私はかなり順調。
いつでも会えるワケじゃないけれど、お互いの気持ちを確かめあったからか、以前よりもまたちょっといろんな意味で近づけ安心して過ごしていられる。
椎「で、カレシ…元気でやってんの?」
愛「うんっ」
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