嵐の前の静けさ

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力「ゴメンゴメン。ちょっとからかってみただけだって。そりゃ、また祐と更に近づくって思ったら俺もあまりいい気はしねーよ。けどさ、俺達の仲ってそんな簡単に崩れるようなもんじゃねーだろ?」 力の本音をちゃんと聞けた気がした。 そして私たちの絆がこんなにも強いんだってことを改めて感じた。 (そう…だよね。私達は…もうそんな関係じゃないんだ…) 愛「…うん、力…ありがとう。私頑張ってみるよ。あ…でもね、今日ちょっとだけ走ったんだけどやっぱり不安は不安…」 力「だったらさ、俺が教えに行ってやろうか?」 愛「えっ!?…だって…力…学校…」 力「もうすぐ……GWだろ?……帰るからさ…そっちに…」 (GW!?…あっ!) カレンダーを確認するとGWはすぐそこまで迫ってきていた。 力「実は監督がさぁ、今年は絶対に甲子園に行くって張り切ってて…。けど、その前に充電してこいって…」 (充電…?) 愛「監督さんが?」 力「休みはフルでくれるって言うからさ、長期でそっちにいられそうなんだって。」 愛「ホント?」 (…嬉しいっ…力が帰ってくる。しかも長期なんて…) 力「あと何日だっけ……えっと、一週間ねぇじゃん……」 愛「わっ…ホントだっ!」 力「金曜の夜に帰るからさ……ん…一緒に過ごそうな?」 愛「うんっ」
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