番外編【新人デザイナーの憂鬱】-3 勘違い-2

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そして、俺はバッグを手にしたまま小山を呼んだ。 「これとかどうよ?」 俺が小山に言うと、小山は俺がふざけていると思ったのか、「そんなの似合う女、そうそういねーよ」と、相手にせずにすぐに顔を逸らした。 「だな」と、俺もバッグを戻したが、その時ふとアイツの顔が浮かんだ。 いっつも派手な格好してるからな……。 「似合う奴、いたわ」 我は再び独り言をつぶやきながらバッグを丁寧に棚に戻した。
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