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その後小山は俺のアドバイスなどないも同然に、早々と一人でプレゼントを選んだ。
「小山、お前これ持って『飲み会』行くわけ?」
ラッピングされたプレゼントを見て俺が言うと、呆れたように小山は笑った。
「まさか。行けるかよ。一回帰って出直すんだよ」
小山はニヤリと笑い、そうする理由についてもう一つを明かした。
「んじゃ、下行くか」
小山は今日の飲み会に着ていくニットを買いに行くと言って、メンズ服売り場へ足をのばしたのだ。
どんな気合の入れようだよ。
と、心の中でぼやきながら口にはしなかった。
何を言っても無駄な気がしたからだ。
俺もメンズ服売り場なら持て余すこともないだろうと思い、素直に付き合うことにして一緒にエスカレーターを降りた。
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