番外編【新人デザイナーの憂鬱】-3 勘違い-2

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「はあ? 地下なんか行ってどうすんだよ? 地下って食い物だけだろ?」 「その『食い物』に用があるんだよ」 当然、小山はわけがわからず首を捻り、何かに気付いて眉をひそめた。 「まさか、仕事か? おいおい、ほどほどにしとけよ」 小山の言葉は、自分が自分に言ってるみたいだった。 「ホントだよな……」 俺は小さく呟きながらももう歩き出していた。 でも、俺は今はもう……好きでやってるんだ。 「じゃあな、お前も『飲み会』ほどほどにしとけよ」 俺は振り向きざまに小山に言うと、フロアを大股で歩いて地下へ続くエスカレータに急いだ。
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