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「はあ? 地下なんか行ってどうすんだよ? 地下って食い物だけだろ?」
「その『食い物』に用があるんだよ」
当然、小山はわけがわからず首を捻り、何かに気付いて眉をひそめた。
「まさか、仕事か? おいおい、ほどほどにしとけよ」
小山の言葉は、自分が自分に言ってるみたいだった。
「ホントだよな……」
俺は小さく呟きながらももう歩き出していた。
でも、俺は今はもう……好きでやってるんだ。
「じゃあな、お前も『飲み会』ほどほどにしとけよ」
俺は振り向きざまに小山に言うと、フロアを大股で歩いて地下へ続くエスカレータに急いだ。
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