番外編【新人デザイナーの憂鬱】-3 勘違い-2

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俺は聞いておきながら、しまったと思った。 眞辺さんは夕べ自宅には帰っていない。 今日は帰るつもりだろうと、思ったからだ。 案の定、眞辺さんからは「いや、明日一日やるつもりだし、今日は帰る」と、当然の返事が返ってきた。 「だったら……今日の帰り、飯行きませんか?」 「飯?」 「はい。そんなに時間取りませんから」 「お前からの誘いなんて珍しいな。んじゃ、店は任せる」 後輩の少し強引な誘いに眞辺さんは先輩として応えてくれた。 俺たちは終電に間に合うように会社を後にして駅近くのラーメン店に入った。
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