番外編【新人デザイナーの憂鬱】-3 勘違い-2

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この日、週末眞辺さんと杉浦さんで仕上げた紅屋のパッケージラフ案を、社内で話し合うために早速ミーティングが行われた。 「え!?」 俺が声をあげたのは、プロジェクターがスクリーンにデザイン案を個別に映し出していく最中のことだった。 和菓子の種類ごとに順に画像が切り替わる中、ある菓子のパッケージで見覚えのあるデザイン案が目に飛び込んだ。 俺のデザインしたものだ。 眞辺さんが修正をしたのかわずかに違って見えるが、間違いない。 俺は声をあげたが周りのみんなは何事か、と怪訝な顔を見せる。 すると、眞辺さんが「これは橋爪の案」と、短い説明をしてくれた。 「へえ。やるな、橋爪。眞辺の他の案にも引けを取らないじゃないか。よく出来てる」 船越さんが褒めてくれると、改めてみんなの視線を感じ、顔が赤くなってしまった。
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