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彼女は深夜のすき家のいつもの窓際の席で泣きながら【まぐろとろろ丼】
を食べていた。
彼女にはどうしても解決しなければならない案件があった。
彼女は自分の住んでいるマンションの部屋に大きな問題を抱えていた。
通販で買ったトイレットペーパー12ロールの6個入っていた直径2メートル高さ1メートル奥行45cmの大きな段ボールの箱に吐いてしまった吐物食べられなくなったお弁当、吐物のかかった服を詰め込んでそれを自分の力じゃどうにもできなくて、逃げてきた。
最初は体調が悪く、多めにトイレットペーパーを頼んでトイレットペーパーをトイレの棚に移したまではよかったのだがそこからさらに体調が悪化し、吐き箱のようになり、汚物いれになっていた。
処分に困り、産業廃棄物のお兄さんにきてもらったが物が物なだけに8万かかると言われた。
お兄さんも彼女が相当わけありに見えたのか、3万ひくとまでいってもらったが普通のOLで
障害者で障害年金をもらってるといえど、彼女にそんな大金払えるわけもなく、
呼んだ産業廃棄物のお兄さんにはお帰りいただいた。
そのごみだめは彼女にとって彼女自身だった。
海外に実在するという段ボール棺桶。
段ボールの大きな箱に自分自身の消化しきれなかった吐物をいれできればその箱に入って
自分も生ごみになって死んでしまいたかったのだ。
実際その上に50cm四方の紙をしき寝てみたこともあるのだとか。
天井にはなにもなく白い壁が私をみつめかえしていた。
そう。彼女は私自身(仮名)で未卵(みう)となずける。
それは私、未卵の物語
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