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「ホント! やった! それじゃ早速やるよ~」
リサは再びカバンを漁ると、ドライヤーとワックス、そしてシャンプーとリンスのサンプルを取り出した。すると、物珍しそうに魔導師がそれを見つめる。
「それはなんじゃ?」
「まぁまぁ、任せておいてよ! とりあえず髪一回洗おうよ!」
「洗うか。水を作ればいいんじゃな?」
「水だと寒いと思うよ。あったかいお湯がいいな!」
「ふむ、どれくらいいるんじゃ?」
「え? 適量を持続的にって感じで」
「やってみるかの」
こうして、魔導師は髪を洗ってもらった。
「うん! じゃあ乾かしてくね!」
リサがドライヤーを構えると、魔導師は武器だと思ったのか構える。
「そ、それはなんじゃ? 新武器か?!」
「これはドライヤー! ねえねえ、コンセントどこ?」
「コンセント? なんじゃそれは」
「あ! そっか! どうしよう……。この世界って電気とかないのかな」
リサが困った顔をすると、魔導師はキョトンとした顔をする。
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