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宮殿の外に出ると、ドレちゃんが二人を迎えた。リサと共に出てくるエレっちに家来達は、慌てふためいてる。
「アルフェネス、なぜおぬしがここにいる?」
「久しいなエレゼル。我はリサと共にキューティクルオイルを求め、この地に赴いたのだ」
「ふむ、この件におぬしが絡んでいるとは、予想しておらんかったわい」
「我は目覚めたのだ。綺麗なものが好きな我には盲点であった。我自身を綺麗にする……。リサはそれを教えてくれた」
「そうか、私も同じだ。まだ、こんなにも興味深い分野があるとはな。アルフェネス、私とリサは戦争を止めに魔王様の元に行く。おぬしの力を貸してはくれぬか?」
「エレゼルよ、それがどういうことか分かっているのだな?」
「勿論だ。覚悟は決めた。私達は方法を間違えた。だが、まだ間に合うはずだ」
「良いだろう。我も、血の匂いには飽きてきた頃だ」
お互いの覚悟を確認しあったドレちゃんと、エレっちは頷くと、リサに視線を移す。
「リサよ、我はもっと綺麗になりたい。人間に、もっと教わりたいのだ。力を貸してくれ」
「リサ、私はおぬしを見て、人間に興味が湧いた。魔物と人間の架け橋になっておくれ」
「勿論! まっかせておいてー! 魔王さんだって分かってくれるよ! それじゃ行ってみよー!」
こうして、女子高生、ドラゴン、魔導師の最強最弱のパーティーは、稲妻が走る黒雲に覆われた魔王城を目指して旅立つのであった。
彼女らの戦いはこれからだ!
ー終ー
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