女子高生、異世界へ

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「あの、ここどこですか? てか、勇者様ってどゆこと?」 「ここは王都、アルトゥーヌでございます。と、何をおっしゃいますか勇者様! 我々の願いを聞き届け、この地まで来てくださったのでしょう」 「いや、知らないんですけど。てか帰してよ。本日限定メニュー、ザッハトルテなんですけど」 「ざ、ざっは……トール? 新種の魔物でしょうか?」 「ちーがーう! ザッハトルテ! もー! ちょー楽しみにしてたのにー」 「よく分かりませんが、申し訳ございません。そ、そうだ! 勇者様、我々をお救いいただけたら、そのザッハトルテというもの、存分にご提供させていただきますよ!」 「え、マジ? ワンホールとかでもいいの?」 「わ、ワンホール? も、もちろんでございます!」 「えー! マジ神! で、ウチは何すればいいの?」  リサが問うと、髭の男性は咳払いをし、真面目な顔つきになる。
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