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「そうそう水虫。あ、てかドラゴンって水虫になるのかな? んー分かんないけど綺麗にしておいたほうがいいと思うよ」
「そ、そうか? 綺麗にすると言ってもどうすればいいのだ?」
「まっかせておいてー!」
リサはそう言うと、カバンをガサゴソと漁り始めた。
「じゃじゃーん! これマジちょーよき!」
「な、なんだそれは? ナイフと魔法の聖水か?」
ドラゴンはリサの手にある棒状の物と液体の入った容器に顔を近づけた。
「違う違う! 爪磨きとキューティクルオイル! ウチのオススメやよ!」
「こんなもので綺麗になれるのか?」
「なれるよ~。女は手元で決まるって言っても過言じゃないんだぞ! あっ、ドラゴンさんって男性? 女性?」
「我は雌だ。綺麗なモノは好きだ。鉱山に眠る宝石には目がないほどにな」
「宝石かー。ウチにはまだ早いかな。いつかは欲しいけど」
「ふむ、爪を綺麗にする方法を教えてくれたら、少し分けてやろう」
「えー! マジー? マジ卍! んじゃ早速やってみよっか!」
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