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「こんなけんじゃ、足りないよね。どうしよう」
「ふむ……。そうだ、我に考えがある」
「え! なになに?」
「魔王軍幹部の一人、闇の魔導師なら、そのオイルを複製してくれるかもしれん」
「複製? 作れるの?」
「そうだ。成分さえ分かれば、毒薬からエリクサまで何でも作ってしまう賢人だ」
「へー! じゃあ早速お願いしに行こう!」
「んー……。すぐ行きたいところだが、奴はタダでは動かん。それなりの見返りを用意せねば」
「お返しってこと? その魔導師さんって欲しい物とかあるの?」
「分からん。奴の趣向はコロコロと変わる。毒キノコにハマっていたと思ったら、いつのまにか粘土にハマっていたりするやつだ」
「そっかー。じゃあさ、とりあえず行くだけ行って欲しいもの聞いてみようよ」
「それもそうだな。では、人間よ我の背中に乗るがよい」
「いいのー?! あ、てかウチ、リサっていうの。ドラゴンさんは名前ある?」
「我は、アルフェネス・ドレイクだ」
「長っ! じゃあ、ドレちゃんね」
「ど、ドレちゃん……」
こうして、リサとドレちゃんは、闇の魔導師がいるという、闇の宮殿へ向かった。
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