女子高生、異世界へ

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「あの、複製してほしいものがあるんですけど!」 「複製じゃと? ふむ……それで、おぬしは私に何を捧げる?」 「あ! そうだった! 魔導師さんは何が欲しいの?」 「ん? 欲しいもの? そうじゃの~。ふっふっふ、では、おぬしの心臓でどうじゃ?」 「あ、それは無理。だって死んじゃうじゃん。他はー?」 「ほ、他か……。んーパッとは浮かばん!」 「そっかー。じゃあどうしよっか? てか、魔導師さんって、顔立ちすごくいいのに、髪で損してるよねー」 「か、顔立ちが、よ、よい?! 何を言う。そんな事に気を使っても、新薬の発見には繋がらんわい」 「えー。でも、勿体無いよ。よかったら、ウチがメイクしてあげるよー」 「いらんいらん! とにかく複製はできん!」 「お願い! 絶対に可愛くなるはずだもん! ウチちょー見たい!」  手を合わせるリサ。魔導師は背を向けるが、ずっと頭を下げているリサに根負けしチラッと目線だけをリサに送る。 「ま、まぁ、できるもんなら、やってみろみたいな? おぬしの力、試しやろうかのお」
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