俺は魔王を倒さなきゃいけない

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メンバーその3。僧侶。 「盗賊?どうしたの?」 溜め息を吐いて宿屋から出ると、僧侶が水桶を持って歩いていた。 「いや……気分転換だ。僧侶は何を?」 「天馬にご飯を上げようと思って。いつも頑張って私たちの馬車を引いてくれるものね」 天馬というのは、この旅を助ける為に神から遣わされた馬だ。 美しい白馬で、主に僧侶が面倒を見ていた。 「そっか、俺も手伝うよ」 「え、いいわ。悪いもの」 「いいって。えーと、飼い葉は宿屋の主人に頼めば……」 「え?天馬のご飯は魔物の新鮮なお肉よ?」 俺は無言になった。 「あ、いけない!これは教会の禁則事項だった!私ったら」 可愛らしく舌を出す動作をしている僧侶だが、俺は今聞いてはならぬ事を聞いてしまった。 「えーと、天馬は今から雑食って設定で話を進めるから、パンでも買って来ましょうか。村の入り口で美味しそうな匂いがしてたわね」 「あ、ああ。そうだな……」 俺は何も聞かなかった。そう、何も…… パンを買った後、俺は急用を思い出したという設定で僧侶と別れた。
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