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夜中、ふっと会話が途切れたとき、金髪は「おまえに頼みがある」と言った。
「生きて戻ったら……俺の妹を探してくれないか?」
「いいけど……」
「そこの――」とかまどに顎を振る。「土の下に金を埋めてある。ヤー公から盗んだ5千万だ。それを妹にやってくれ」
純平は驚いたが、必ず妹さんにお金を渡すと約束した。
「普通そんな約束、ぜってえ信じねえけど、おまえはほんとに渡しそうだからな」
「必ず渡すよ」
地球上にデスゲーム以上に残酷なゲームはない。だが、ただ一つ価値を認めるとすれば、人と人の距離を縮め、普通ならありえない絆を結ぶことだろう。
僕たちはいつまでも、しゃべり、笑い、語り合った。
夜が明けたとき、あぐらをかいた僕の膝の上には、まぶたを閉じた金髪の顔があった。おだやかに微笑んだ死体のそばには、空になった白い容器が落ちていた。
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