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「アンタ、そんな所で、幸せかぃ?」
「え?」
突然の質問に戸惑いを隠せないままの僕を見ながら怪しく微笑む白猫、ゆっくりと話す口調は、まるで僕を哀れんでいるように聞こえる。
「毎日同じ味に、飽き飽きしてるんじゃない?」
図星だ――――何故僕の事を知ってるのだろう、ともかく、いつまでも黙っている訳にはいかない、硬直している口を開ける。
「た、確かに、飽き飽きしてます」
「自由に、なりたい?」
「そりゃ、なりたいですよ」
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