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2人が子供の時のこと。
記憶に残っている一番古い記憶。
村に物の怪が現れた。
その時2人はただただ怖くてじっとしていたけれど、家族や友達、大切な人たちを守ってくれようとしたのが術使いだった。
小屋の中に大人たちと隠れていた彼らが見たのは、圧倒的な術使いの力で。
火のような熱気を感じるエネルギーが物の怪を圧倒する光景だった。
断末魔のような空気を切り裂くような音を残し、闇の中に消え去っていくように見えた物の怪。
その姿に全く動じず凛とした態度で見届ける術使いの背中。
それがとても頼もしく思えたのだ。
そして、そういう姿こそがとても強い存在だと思えた。
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