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――――――
「えーっと、こっちがレンくんで、そっちがイツキくんね」
「「はい」」
「で、スクールでの成績は・・・・・・2人ともB評価で、潜在能力はCランク程度と思われると・・・・・・で、君ら自身はどういう術使いになりたいの?」
「次から次へと物の怪を倒せるような・・・・・・そんな術使いです」
「そう・・・・・・まあ、努力次第だろうね、普通レベルのようだし」
「え」
「あー、まあ、とりあえず受け入れ可能な術使いを当たってみるから、少し待ってて」
レンとイツキの2人は、スクールにほど近い“術使い”のマネージメントセンターを訪れていた。
もちろんチトセという仲間も一緒に。
センターの中は思っていたよりも無機質で、大人が出入りする場所のように2人には感じられた。
これまで術使いとしての心得や基本的なスキルを学ぶために通ってきたスクールとは流れている空気が全く違っていた。
2人はかなり緊張していて、相手に言われていることも全てうまく飲みこめていなかった。
だから反論できなかった、というのはただの言い訳かもしれないが。
「えーっと。ここから少し距離はあるけど、受け入れ可能の返事が来た、いわゆる“攻撃優位の術使い”たちが見つかったから・・・・・・この書類とホワイトカードを持って行って。詳細なんかは追って端末に連絡するから」
淡々と手早く説明された内容を必死に頭に叩き込むように2人は頷き合うと、早速旅立ったのだった。
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